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ADSLとは

〜 この記事は、2001年2月に作成された内容です。懐かしい記事としてご覧下さい 〜



ADSLとは、非対称ディジタル加入者線(Asymmetric Digital Subscriber Line)の略称で、既存のアナログ電話回線を使って高速データ通信を実現する技術。下りと上りの通信速度が異なる。

通常の電話で用いられる加入者線の周波数帯域は、4KHz付近の周波数を使うが、銅線そのものは他の周波数帯域を使うことができる。この電話で利用されない周波数を使ってデータ通信を行うのがDSL技術である。ADSLもDSL技術の一種であり、データ通信の上り速度と下り速度が異なる方式である。
xDSLと表記される場合は、DSL技術すべてを総称する場合である。


ADSLの特徴とメリット
ISDNや通常のモデムに比べて、非常に高速である(フレッツ・ADSLの場合
下り1.5Mbps 上り512Kbps)
非対称性から、サーバー向きのインフラではなくクライアント向けといえる。
常時接続が可能であり電話をしながらADSL通信が行える。
現在のアナログ加入者線を利用できるので、設備コストが低い

ADSLのデメリット
収容局まで遠いと信号が減衰し、データ速度が落ちる。または、利用できない。
提供できるエリアが限られている。(今後解決していく問題と思われる)
ISDNとの周波数帯域がかさなるので、近接するISDN回線から干渉を受ける
実際にADSLを導入するまでは、通信速度が分からない


ADSLの利用周波数帯域(とNTTが提供するISDN回線の利用する周波数帯域)

アナログ電話、ISDN、ADSLの利用帯域を分かりやすく図にしたが、 ADSLが メタリック回線を有効に利用している事がわかる。

NTTは、全国の交換機をISDNに対応したものに入れ替えるために、莫大な資金を投じて全国の交換機をISDNに対応したものに交換し、ISDNへの転換を積極的に行ったがNTTにとってADSLサービスの普及は予想外のものであったようだ。
日本のISDNは、世界的に早期に導入されたゆえにxDSLの利用を意識しておらず、帯域が重なるが、欧米ではエコーキャンセラ方式と呼ばれる80KHz以下の帯域を使用されるものが採用されている。ISDNの導入が遅れたアジア諸国もこのエコーキャンセラ方式が採用されている。

ADSLの今後
NTTのフレッツ・ADSLで採用されている方式ではなくADSL G992.1と呼ばれる方式は、
最大で下り6.144Mbps、上り640Kbpsである。この方式が導入されれば更に高速となる。
だがADSLは、高速ではあるが光ファイバーの能力と比べると通信速度、安定性の面で劣る。
ブロードバンドの本命とも言える光ファイバーが行き渡れば、ADSLの必要性も
薄れるのは間違いない。
しかしながら現段階では、現状のアナログ回線で利用できる安価で高速なADSLが、
とりえず一番身近なブロードバンドのようである。


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