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ブロードバンド まめ知識


2001年01月29日更新

ここでは、ブロードバンドに関する周辺情報も含めて解説いたします。


MTU と MSS と RWIN
MTU(Maximum Transmission Unit)とは、インターネットで転送できる最大データサイズ。PPPoEの場合の最大値は、1492であるが、フレッツ・ADSLの場合は、1454が採用されている。また、Ethernetの場合の最大値は、1500となっている。
RWIN(Receive Window Size)は、確認応答なしで、一度に転送できるバッファサイズ。通信速度が高速になるほど大きくしたほうが、効率が高まる。
MSS(Maximum Segment Size)は、MTUで指定されたパケットサイズからTCPヘッダー(20)とIPヘッダー(20)を除いたセグメントが純粋なデータ部分。MTUから40を引くことで計算できる。

スループット
データ転送速度をスループットというが、ルーターの性能を現すときに使用される場合は、一般的にルーターのLAN側とWAN側間での転送速度で、数値が高いほど処理能力が高い。

LAN と WAN
LAN(Local Area Network)は、2台以上の端末(PCなど)をつないでできる小さなネットワークのこと。ネットワークプリンタなどもLANに含まれる。
WAN(Wide Area Network)は、離れたLAN同士を結ぶネットワークのことで通常、電話回線や専用線などが必要となる。

IPv4 と IPv6
IPv4(Internet Protocol Version 4)現在、インターネットで利用されているインターネットプロトコル(IP)のバージョン。ネットワーク機器を識別するためのIPアドレスを32ビットで管理しておりIPアドレスの組み合わせは約32億通りである。
IPv6(Internet Protocol Version 6)IPv4の次のインターネットプロトコルでIPアドレスがIPv4の32ビットから128ビットに拡張されたほか、セキュリティ機能の追加なの改良がされている。

フレッツ・ADSLで、複数のPCを接続

ADSLモデムにPPPoEクライアントというプロトコルに対応したルーターで接続する事で、複数のPCからの利用が可能.。
NTTでは、出来ないと回答されるケースが多いようですが、心配いりません。
また、LINUXやWindowsなどのパソコンに、IPマスカレードなどを導入する事でルーターの代わりとすることも可能ですが、この場合もフレッツ・ADSLの場合、モデム側の接続プロトコルにPPPoEを利用する必要があり、詳細は調査中なので、ルーターの利用をおすすめします。


PPPoE とは
PPPoEとは、(Point-to-point protocol)over Ethernetの略です。PPPは、通常のダイヤルアップ認証などで使用されているのですが、これをEthernetを介しておこなうためのものです。他のADSLユーザー宅からでも自分のIDとパスワードで接続できるということが言える。

ADSLで接続する場合のセキュリティに関して
インターネットに接続されている以上、絶対安全という事はありません。ルーターなどを導入し、フィルタリングすることで、ある程度のセキュリティを保てます。また、ルーターのNATを利用する事で、ある程度は、内部のPCへアクセスが難しくなります。ルーターも外部からの設定が出来ないようにするなども大事です。

固定IPアドレス
インターネットに接続される端末やサーバー、ルーター等の機器には、IPアドレスが割り当てられています。ADSLのプロバイダとユーザーを接続する部分にもIPアドレスが存在しますが、ユーザーの数だけ、IPアドレスを割り当てるのは困難です。ですので通常は、接続の都度、IPアドレスが変わってしまいますが、これを固定されたIPアドレスで接続をおこなうものです。

ルーターの役割
異なるネットワーク同士を接続する時に必要な機器です。ADSLでも複数のPCを接続する際には、必要となります。ゲートウェイは、ローカルネットワーク上のルーターを指定する必要が有り、接続相手先に応じた経路等は、ルーターへ設定します。

フレッツ・ADSLで電話回線との共用

スプリッターと呼ばれるもので、ADSLモデムと電話を切り分けて利用できます。
フレッツ・ADSLでは、タイプ1と呼ばれる契約がこれにあたります。
ADSL専用で利用する事も可能で、 これは、タイプ2がこれにあたります


ADSLの下りと上り速度について

一般的なインターネット利用の形態は、送り出すデータより受け取るデータの方がおおいので、受信するために用いる帯域を広く取っています。(ホームページを閲覧するときなどは、受信データの方が多いので)フレッツ・ADSLで利用される方式は、ADSL G.992.2 と表記される方式で、最大通信速度下り1.5Mbps、上り512kbpsとなっています


ADSLでは通信速度が保証してもらえない
ADSLでは、高速のデータ通信をおこなうために高い周波数帯域が利用されています。このため外部からの電気的な干渉等を受けやすく、また信号の減衰によって距離が遠いとデータ速度が落ち最悪の場合、通信が全く出来ない。最大速度で通信を行えるのはNTTの収容局から約2〜3Kmが限界である。

ベストエフォート
ADSL等で、提供されるサービスやよく知られているOCNエコノミー等では、複数のユーザーで接続回線を共有するために接続される速度が保証されない。また、回線速度をユーザー数で割った数字が大きい程よいが、 その数字が同じであれば、太い回線を多くのユーザーで利用する方が、トラフィックが平均化するので安定して利用できる。一般に通信速度を保証するサービスは、かなり高額なサービスであるので、むしろベストエフォートが一般的である(と思う)

ブロードバンド
最近よく使われる言葉で、広帯域をあらわしますが、ADSL、CATV、光ファイバー等を使った1Mbps程度以上のものをさします。帯域が狭いと送れるデータは少なくなります。信号の理論的な密度が同じとすれば、データ転送速度は帯域幅に比例するはず。

常時接続
電話回線(ISDN、携帯電話等を含む)からインターネットへ接続する都度ISPへ電話をかけ、終了後に電話を切るという形態が、ダイヤルアップ接続です。インターネットにつなぎっぱなしで利用する専用線や、NTTのフレッツ・ISDN、フレッツ・ADSL等は常時接続と言えます
(ですので受け入れ難いですが、ダイヤルアップであっても切ることが無ければ、常時接続と言っても間違いでは無いと思われます)

通信事業者の一種、二種
NTTやKDDI、日本テレコムなどの通信設備を持つ事業者は、第一種通信事業者です。二種とは通信設備を持たずに一種事業者の通信設備を利用して、通信サービスを行う事業者です。
ADSLの場合、第一種サービス事業者とは、NTT西日本、NTT東日本を指し、第二種サービス事業者とは、東京めたりっくやイー・アクセス等のNTTの設備を借りADSL装置を設置する事業者を指します。

端末売り切り制
2001年2月からNTTのADSLサービスに利用するADSLモデムをリース以外に契約者が買取できるようになる。
ADSLモデムは、約20,000円程度で販売される模様。各メーカー製やNTTがADSLを販売する。買取の場合、月額利用料が500円〜550円安くなる
一般電話についても電々公社民営化当時に買い取り制になるまでは、NTTの所有物であった。携帯電話もそうである。

通信速度の単位 Mbps や kbps ついでに MB や KB
「bps」は、bits per second の意味でビーピーエスとそのまま読み、1秒間に転送可能なビットを表す。(ビットとは、1か0を表す二進数の最小単位)「kbps」は、1,000bpsを表す。Mbpsは、1,000,000bpsを表す。その上は、GbpsでありMbpsの千倍を表す。
また、大文字のKを用いて、Kbpsと表記した場合は、1Kbps = 1024bps と意味される場合もある。
Bit によく似た言葉で、Byte(バイト)があり、8Bit = 1Byte である。バイトの場合、大文字のBで表すのが普通。1KBは、1,024Bで、1MBは、1,024KBである。Byteは、主にパソコンの記憶容量を表す場合に用いるので、その特性上中途半端な単位になる。
FTPソフトでは、bpsではなく、Byte/second で通信速度が表されるものが多いが、その場合、次の方法でbpsに換算する。
例えば、250KB/second は、"250×1024×8/1,000" で 2,048kbps となる。

NAT
NATは、「Network Address Translation」の略。 インターネットに接続出来ないプライベートなアドレスとインターネットに接続できるグローバルなアドレスを相互に変換を行い ローカルなネットワークから透過的にインターネットにアクセスする技術。TCP/IP技術のの進歩によりすべてのコンピュータにグローバルなアドレスを与える事が困難になった現在、多用されるようになった。

IPマスカレード
IP masquerade の「masquerade」は、仮面と言う意味。NATによるアドレス変換だけではなく複数の プライベートアドレスを1つのグローバルアドレスでインターネットに接続させる技術で、NATの一種と考える事が出来る。
グローバル1個 ←変換→ プライベート複数
IPマスカレードを利用すると、LAN内のコンピュータにアクセスすることが難しくなるので、セキュリティが高まる。 ルーターにIPマスカレード機能が備わっている場合も多いが、ルーターのメーカーによっては、IPマスカレードをNATと 呼んでいることもあるので、分かりにくい。IPマスカレードは、本来Linuxのネットワークに利用するソフトウェアの名称

DHCP
DHCPは、Dynamic Host Configuration Protocol の略。コンピュータが起動時 に必要とする情報を自動的に割り当てるプロトコル。ユーザのコンピュータが増える都度そのパソコンに設定する IPアドレスの割り当てをする必要が有るが、起動時に自動的に割当てる事で設定が不要になる。ネットワーク管理者の負担を減らす便利な機能である

FTTH
FTTHは「Fiber To The Home」の略。将来の高速な情報通信環境を整備するために、郵政省が提唱した構想。大容量の光ファイバを家庭まで敷設し数十Mbps以上のデータ通信を可能にする。
しかし、電話線のように各家庭にまで光ファイバを敷くのは、なかなか困難なため、実際にはこの構想は二段階に分けて実現される。
まず、近くの電信柱まで光ファイバが敷かれ、各家庭にはそこから従来の電話回線を使って繋ぐ方式になる。各家庭の電話線は、そのままだが、すぐ先に光ファイバがあるので、今までと同様のサービスがさらに高速になる。そして、利用者がより高速のサービスを望めば、 近所の電信柱から直接光ファイバを住居に接続することとなり、FTTHの完成となる。これが実現すると、ケーブルや無線などでは真似でき ない高速サービスが提供されるようになる。


知りたい情報があれば、追加いたしますので、質問募集中です。




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