対象のポートへTCP接続して、到達できるか・応答時間(ms)を測ります。コマンドのping(ICMP)とは別方式で、ICMPが遮断された相手でも測定できます。既定ポートは443。ポートが閉じていても「到達はするが拒否」なら応答時間は表示されます。
how to read — 結果の読み方
当サーバーから対象へ指定回数だけTCP接続を試み、到達性と応答時間をまとめます。
- 到達性 / 損失
- 送信したうち何回つながったか。損失0%なら安定して到達。途中で失敗が混じると経路や対象側の不安定さが疑われます。
- 応答時間(RTT)最小 / 平均 / 最大
- 接続が成立するまでの往復時間。小さいほど近く/速い。当サーバー(データセンター)から対象までの値で、あなたの回線速度ではありません(回線速度は本体のBNRスピードテストへ)。
- ジッタ(ばらつき)
- 最大と最小の差。小さいほど安定。大きいと経路の混雑や品質の揺れが疑われます。
- 各試行の表示
- open=接続成立、到達・ポート閉=届いたがポートは閉(RTTは有効)、タイムアウト=無応答。
how it works — TCP pingのしくみ(なぜICMP遮断でも測れる)
通常の ping コマンドは ICMP というプロトコルで応答時間を測りますが、セキュリティのためICMPを遮断しているサーバーは少なくありません。その場合、普通のpingは「無応答」になり、生きているのか判断できません。
このツールは TCP接続(SYN → SYN/ACK の往復)にかかる時間を応答時間として測ります。Webサーバーなら443や80など開いているポートが必ずあるので、ICMPが遮断されていても到達性とおおよその遅延が分かります。これが「TCP ping」です。
測定地点は当サーバー(データセンター)です。よって結果は「データセンターから対象サーバーまでの距離・経路の良さ」を表し、あなたの自宅回線の速度・遅延とは別物です。自分の回線を測りたい場合は本体のBNRスピードテストをご利用ください。
troubleshooting — よくある疑問
- タイムアウトする(つながらない)
- ①指定ポートが閉じている(別のポート、例えば 80 や 443 を試す)、②対象のファイアウォールが当サーバーのIPを弾いている、③ホストが停止している、のいずれかが典型です。ポートの開閉そのものは ポート開放チェック で切り分けられます。
- 応答時間(RTT)が大きい/ばらつく
- 対象が地理的に遠い、経路が混雑している、対象サーバーが高負荷、などが考えられます。ジッタ(最大−最小)が大きいときは経路品質の揺れが疑われます。なお、この値は当サーバーからの測定で、あなたの回線状況は反映しません。
- 自分の回線速度・遅延を測りたい
- このツールは「サーバー間の到達性チェック」です。あなたの回線の速度や遅延(Ping値)を測るには、本体の BNRスピードテスト をご利用ください。用途が異なります。
- 普通の(ICMP)pingとは違うの?
- はい。ICMP pingは専用のメッセージで応答を測りますが、遮断されると測れません。本ツールのTCP pingは実サービスのポートへ接続して往復時間を測るため、ICMPを止めているサーバーでも測定でき、しかも「そのサービスに実際に繋がるか」まで分かります。
- IPv4では繋がるのに、自動(またはIPv6)だとタイムアウトする
- 対象サーバーのIPv6側のファイアウォール許可(クラウドのセキュリティグループ等)が漏れている可能性が高いです。IPv4とIPv6は別々に許可設定が必要なことが多く、IPv4だけ開けてIPv6を忘れる、というミスが増えています。上の「IP版」を IPv4 に切り替えると切り分けられます。
- 応答時間が 0ms や 1ms と表示される。エラー?
- エラーではありません。当ツールを設置しているデータセンターと対象サーバーが、ネットワーク的に非常に近い位置(同じデータセンターや近隣リージョン等)にある場合、往復が1ms前後になることがあります。正常な高速応答です。
- 特定のポート(80/443以外など)だけタイムアウトする
- OS内のファイアウォール(firewalld/ufw 等)を開けていても、クラウド事業者側の許可が抜けていることがあります。AWS/GCP/各種VPSでは、OSのFWに加えて管理画面のセキュリティグループ/パケットフィルターでも該当ポートを許可しているかを確認してください。
cli — 手元のコマンドでも確認できます
PS> Test-NetConnection example.com -Port 443 # TcpTestSucceeded を確認
$ nc -vz example.com 443 # mac / Linux(到達可否)
$ ping example.com # ICMP ping(遮断されていなければ)
$ nc -vz example.com 443 # mac / Linux(到達可否)
$ ping example.com # ICMP ping(遮断されていなければ)
手元から測ると「自分の回線から対象まで」、当ツールだと「当サーバーから対象まで」の到達性・遅延が分かります。