サイトごとに数値が違っても異常ではありません。3つの理由と、結果を比べるコツを説明します。
同じ回線を続けて測っても、使うスピードテストによって数値は変わります。それだけで回線が悪い、または測定が間違っているとは言えません。
違いが出る主な理由は、測定先・数値の出し方・測り方の3つです。
サイト同士の数字をそのまま比べるより、条件をそろえて回線の変化を見るほうが役立ちます。
Wi-Fiの電波や、端末が裏で行う更新・同期でも結果は変動します。
インターネットでは、動画やファイルなどの中身に加えて、通信を届けるための付随情報も流れています。
郵便にたとえると、利用者が実際に使うデータは「手紙の中身」、通信に必要な付随情報は「封筒や宛名」です。
BNRスピードテストは後者を重視し、実際に転送できた中身の速度(実効スループット)に近い数値を表示します。このため、通信全体に近づけて表示するサイトより数値が少し控えめになる場合があります。どちらかが間違いなのではなく、見ている範囲が違います。
BNRスピードテストは、長年にわたり、特定のプロバイダに紐づかない独立した測定サービスとして運用してきました。
見た目に大きい数字を出すことよりも、利用者が実際に転送できるデータ量に近い値を示すことを大切にしています。
大きく見える数字よりも、実際に役立つ数字を。
それがBNRスピードテストの測定に対する考え方です。
本ページは、スピードテストの結果がサービスごとに異なる理由を説明するものです。特定のサービスの優劣を断定するものではありません。
測定サイトによっては、実際に転送できたデータ量へ一定の割合を加え、通信に必要な付随情報も含めた速度に近づけます。この処理を「オーバーヘッド補正」と呼びます。
たとえばオープンソースのLibreSpeedには、overheadCompensationFactorという設定があり、標準値の1.06では測定値に約6%を加えます。実測例としてIPv4は1.0369、IPv6は1.0513という値も示されています。
補正は回線全体の通信量に近い値を見るための合理的な方法です。BNRスピードテストは、実際に受け取れたデータ量を重視するため、大きな補正は行いません。
スピードテストは、端末から測定サーバーまでの速度を測ります。サーバーが近い、または途中の経路が空いているほど高い数値が出やすくなります。
CDNは利用者に近い配信拠点へ接続する仕組みです。BNRスピードテストでもCloudflareを利用しているため、Cloudflareまでの経路が良好なら高い数値が出る場合があります。
複数の通信を同時に使うほど回線を使い切りやすく、ピーク速度は高く出やすくなります。単一接続は大きなファイル1つ、複数接続は画像や動画が多いWebサイトを読み込む状況に近い測り方です。
通信は開始直後から最高速度になるとは限りません。測定時間や、開始直後を集計に含めるかどうかでも結果が変わります。
下りでは毎回異なるURLを使い、ブラウザのキャッシュを使わずにデータを取得します。上りではPOSTでデータを送信します。複数の通信を使い、立ち上がり後の安定した区間を測定します。
実際の回線状態を確認してみましょう。
BNRスピードテストで測定する